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子どもの受け口は「歯並び」だけではない?

成長期だからこそできる小児矯正のお話

「前歯が逆に噛んでいる気がする」
「下あごが少し横にズレている?」
「このまま様子を見て大丈夫なのかな…」

小学校低学年くらいのお子さまで、このようなご相談をいただくことがあります。

実は、子どもの受け口は、単に“歯並びだけ”の問題ではないことがあります。

特に成長期のお子さまでは、

  • 上あごの成長不足
  • 下あごのズレ
  • 左右差
  • 永久歯が並ぶスペース不足

などが関係している場合があります。

そのため、小児矯正では「歯を並べる」だけではなく、
成長を利用して、あごのバランスやかみ合わせを整えていくことを大切にしています。

今回は、実際によく行う小児矯正の装置について、保護者の方にもわかりやすくご紹介します。


子どもの受け口、実はこんな状態かもしれません

例えば8歳くらいのお子さまで、

  • 前歯が反対に噛んでいる
  • 下あごが少し左にズレている
  • 顔が少し左右非対称に見える
  • 歯が並ぶスペースが足りなそう

このような状態がみられることがあります。

この場合、単純に「前歯だけを起こす」のではなく、

  • 上あごの成長を助ける
  • 下あごのズレを減らす
  • 永久歯が並ぶスペースをつくる

といった視点が重要になることがあります。


小児矯正では「成長」を利用します

大人の矯正と子どもの矯正の大きな違いは、
“成長を利用できる”ことです。

大人では骨格自体を変えることは難しいですが、子どもはまだ成長途中です。

そのため、

  • 上あごの成長を促したり
  • あごの幅を広げたり
  • 下あごのズレを改善したり

できる可能性があります。

特に受け口では、早めに対応した方が良いケースも少なくありません。


どんな装置を使うの?

小児矯正では、お子さまの成長や状態に合わせて装置を選んでいきます。

今回は、受け口のお子さまでよく使用する装置をご紹介します。


① 拡大装置(SPEなど)

「永久歯が並ぶスペース」をつくる装置

子どもの歯並びがガタガタになる原因のひとつに、
**“あごの幅が足りない”**ことがあります。

特に上あごが狭いと、

  • 前歯が反対に噛みやすくなる
  • 歯が重なって生えてくる
  • 下あごが横にズレる

ことがあります。

そこで使うのが「拡大装置」です。

これは、上あごの幅を少しずつ広げる装置で、永久歯が並びやすいスペースをつくる目的があります。

成長期だからこそ、比較的自然に広げやすいのが特徴です。


拡大装置のメリット

  • 永久歯が並びやすくなる
  • 将来的な抜歯リスク軽減につながることがある
  • かみ合わせのズレ改善につながることがある
  • 鼻呼吸しやすくなるケースもある

② フェイスマスク

上あごの成長をサポートする装置

「受け口=下あごが大きい」と思われがちですが、
実際には“上あごの成長不足”が関係していることも多くあります。

そんなときに使用するのが「フェイスマスク」です。

これは、上あごを前方向へ成長誘導するための装置です。

成長期に使用することで、

  • 上あごの成長を助ける
  • 前歯の反対咬合を改善する
  • 横ズレ改善につながる

ことがあります。


フェイスマスクは「家で頑張る装置」

フェイスマスクは取り外し式です。

そのため、
「どれだけしっかり使えるか」がとても重要になります。

特に、

  • 夜寝るとき
  • 家で過ごす時間

を中心に使っていただくことが多いです。

つまり、
お子さま本人の頑張り+保護者のサポートがとても大切な装置です。


③ リンガルアーチ

歯の位置をコントロールする装置

リンガルアーチは、歯の裏側につける固定式の装置です。

  • 歯の位置を安定させたり
  • 前歯のかみ合わせ改善を助けたり
  • 奥歯を支えたり

する役割があります。

取り外しができないため、

「家ではめ忘れる」

という心配が少ないのも特徴です。


④ 部分的なワイヤー矯正

最後に歯並びを整えることも

成長誘導や拡大を行ったあと、必要に応じて部分的にワイヤー矯正を行うことがあります。

例えば前歯だけに装置をつけて、

  • 歯の向きを整える
  • かみ合わせを安定させる
  • 見た目を整える

などを行います。

子どもの矯正では、「全部の歯にワイヤー」というより、必要な部分だけ使用するケースも多くあります。


小児矯正で大切なのは「今しかできないこと」

小児矯正は、単に歯をキレイに並べるだけではありません。

特に受け口では、

  • 成長を利用する
  • あごのズレを整える
  • 骨格バランスを改善する
  • 永久歯が並びやすい環境をつくる

という意味があります。

成長期だからこそできる治療があるのです。


Q&A

保護者の方からよくいただくご質問


Q. 受け口は自然に治ることもありますか?

軽度で一時的なものは改善する場合もあります。

ただし、

  • 骨格的な受け口
  • 下あごのズレ
  • 上あごの成長不足

がある場合は、早めに相談した方が良いケースもあります。

特に左右差やズレがある場合は注意が必要です。


Q. 小児矯正をすると、将来抜歯しなくて済みますか?

抜歯リスクを減らせる可能性はあります。

ただし、歯の大きさや成長には個人差があるため、将来的に2期治療が必要になる場合もあります。


Q. フェイスマスクは痛いですか?

最初は圧迫感や違和感が出ることがあります。

ただ、多くのお子さまは数日〜1週間ほどで慣れていきます。


Q. 装置を嫌がらないか心配です…

最初は違和感を感じるお子さまも多いです。

ただ、子どもは順応が早く、数日で慣れるケースも少なくありません。

当院では、
「無理なく続けられること」
も大切にしています。


Q. 小児矯正だけで終わりますか?

ケースによります。

1期治療だけで十分整う場合もありますが、永久歯が生えそろったあとに2期治療が必要になるケースもあります。

ただ、小児期に土台を整えておくことで、将来の治療を軽くできる可能性があります。


まとめ

受け口は「成長」がとても大切です

子どもの受け口は、単なる歯並びだけではなく、

  • 上あごの成長
  • 下あごのズレ
  • 骨格バランス
  • 永久歯のスペース

などが関係していることがあります。

そのため、小児矯正では、
「歯を動かす」だけではなく、

“成長をどう利用するか”

を大切にしています。

もし、

  • 前歯が反対に噛んでいる
  • 下あごがズレている気がする
  • 顔の左右差が気になる

などがありましたら、お早めにご相談ください。

成長期だからこそできる治療があります。

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透明なマウスピースを段階的に交換することで歯を誘導する、装置が目立たない矯正治療です。

歯の表面をつけた矯正装置に通したワイヤーの力で歯を移動する、最も一般的な矯正治療です。

矯正装置やワイヤーを歯の裏側につけるため、外見的には気付かれない矯正治療です。