【執筆出版】アライナー矯正治療戦略

【執筆出版】アライナー矯正治療戦略
〜メカニクスから考える治療を成功に導く戦略体系〜
こんにちは。ステラ矯正歯科の院長・吉野智一です。
このたび、アライナー矯正治療に関する書籍を共著にて出版いたしました。共著者は、私が日頃から大変尊敬している矯正歯科医・牧野正志先生です。

牧野先生と初めてお会いしたのは、2020年2月のことでした。ちょうどCOVID-19の影響が広がり始めた頃で、私は先生のクリニックを見学させていただく機会に恵まれました。
清潔で効率的、そして一つひとつに“考え抜かれた理由”がある診療空間に、大きな感銘を受けたことを今でも覚えています。物事を分類・標準化し、システムとして確立していくそのスタイルは、私がこれまで経験してきた診療現場とはまったく異なるものでした。
その後も、年に一度の対談セミナーや学会、勉強会などを通じて交流を続け、ある日、牧野先生から「一緒にアライナー矯正の本を作らないか」と声をかけていただきました。アライナー矯正治療の知識と経験を“かたち”にして伝える仕事に、迷わず参加させていただきました。
若手矯正歯科医師のために、基礎から最新情報までを整理
私は現在、「木曜の夜に」という若手矯正歯科医師の勉強会コミュニティを運営しています。日々多くの先生方と交流する中で、
・どんな症例にアライナーが有効か
・治療戦略をどう組み立てるか
・患者さんにとってどんなメリットがあるのか
といった“現場の悩み”を数多く耳にしてきました。
この本では、そうした悩みに応えるべく、「いま、矯正歯科でアライナー治療を行うなら、どのように考えるべきか」をできる限り整理し、豊富な図とともにまとめました。初心者の方にも、すでに治療に取り組まれている方にも参考になるように構成しています。
アライナー矯正の技術は、ますます進化しています
矯正治療をとりまく環境は、この10年で大きく変化しました。
患者さんのニーズは多様化し、治療に使用する装置や材料も日々進化を続けています。その中でも、アライナー矯正治療は「選ばれる治療法」として急速に広まり、定着しつつあります。
この急激な変化のなかで、歯科医師として大切だと感じているのが「基礎力」と「情報収集力」です。
基礎力とは、診断や治療の根拠をしっかりと理解し、自分の中で理論として持つ力。
情報収集力とは、必要な最新情報にアクセスし、それを自分の診療にどう活かすかという視点です。
この2つの力を大切にしながら、これからの矯正歯科とどう向き合うか――
そんな思いも込めて、この本をまとめました。
「変化できる者だけが、生き残る」
これは、私が好きな言葉のひとつです。
進化の時代を生き抜くためには、強さや賢さだけではなく、変化を恐れない柔軟さが必要なのだと、日々感じています。
私自身、まだまだ成長途中の矯正歯科医です。ですが、だからこそ、これからの治療にワクワクしながら取り組めています。
本書が、アライナー治療を学びたい先生方にとって、そして、矯正治療を考えている患者さんにとっても、“変化のきっかけ”になることを願っています。
📘 書籍情報
『アライナー矯正治療戦略』
著者:牧野正志・吉野智一
出版:クインテッセンス出版
ご質問がある方は、お気軽にお問い合わせください。
今後ともステラ矯正歯科をどうぞよろしくお願いいたします。